賞味期限問題による販売停止により、石屋製菓の「白い恋人」が店頭から消えて久しい。出張の土産にしようと、空港、駅、デパートなどくまなく探し回ったが、全て完売状態で入手できず。もちろん、すでに昨年の11月から販売は再開されているのだが、事件の反動?で、むしろバカ売れ状態になっているようである。
「白い恋人」が大売れ 売れ行き3倍、30分で品切れも
食の「偽装」が相次ぐなか、一足早く販売を再開した北海道の土産菓子「白い恋人」が売れに売れている。22日で再開から1カ月を迎えるが、売れ行きは前年同期比の3倍。製造能力いっぱいの1日50万枚が連日完売し、開店30分で売り切れる店もあるほどだ。「あの白い恋人」という話題性に加え、「入手困難」のレア感も人気の理由のようだ。
http://www.asahi.com/life/update/1221/TKY200712210368.html
石屋製菓のウェブサイトには、「安心・安全への取り組み」として、以下の説明がある。
・「白い恋人」につきましては、製造年月日と賞味期限をひとつひとつの袋に印字いたします。
・賞味期限は、科学的、合理的根拠に基づいた保存試験等により得られた結果から設定します。
・返品された商品はいかなる場合も廃棄し、再包装・再出荷は絶対に行ないません。
・製品検査、原料検査を入念に行ない、品質管理の徹底を図ります。
・外部機関の指導を受けた衛生管理マニュアルに沿って、チェックを厳重に行ないます。
・社長直轄の内部監査室を創設。各部門の業務が、規定通りに遂行されているかをチェック。外部の専門家の方からご指導をいただき、問題点を解決します。
・外部の専門家で構成していたコンプライアンス委員会を内部で運営。継続的にコンプライアンスの確立をめざします。
・お客様サービス室を創設。お客様の声に幅広く耳を傾け、適切に対応するとともに、経営に反映させていきます。
http://www.shiroikoibito.ishiya.co.jp/safety/index.html
内部統制ばやりの昨今、社長直轄の内部監査室などの趣旨もわからないではないが、「製造年月日と賞味期限をひとつひとつの袋に印字」するなどというのはいくらなんでも「やりすぎ」の感が否めない。通常、工場ではロット単位に製造しているはずで、一つの箱に製造年月日が異なる袋が混在する可能性があるとは思えないのだが..むしろ、過剰なまでの品質管理を強調することで、不祥事を逆手にとったしたたかな営業戦略との見方もできよう。
そこで、北海道土産としては、今やレア物となった「白い恋人」をあきらめ、同じ「恋」つながりで、「北菓楼」の「はまなすの恋」を推奨したい。こちらは、北海道の道花であるはまなすの花をイメージしたピンク色を基調としたパッケージであるが、「白い」と同様、ホワイトチョコレートをクッキーで挟んだお菓子で、なかなか美味。職場用と家庭用に購入したところ、どちらも好評を博し、あっという間になくなった。
サクッと香ばしく、すうっと口溶ける。
それは、それは、風味豊かで、からだに優しいライトなクッキー。油脂成分を控えて作り上げた、まるで花びらのようなとっても繊細な食感です。そうっとサンドしたチョコレートは、カカオバター100%の最高級のクーベルチュール。
北海道の歌を表現した、新しい創作菓子です。はまなすは、北海道の”道花”として、”町の花”として道民に広く親しまれています。
http://www.hori-group.jp/kitakaro/cart/cgi/cart.cgi?gs=1-1
この調子で、がんばれ、油脂成分を控えて作り上げたカカオバター100%の北海道の歌を表現した新しい創作菓子「はまなすの恋」!
そして、賞味期限を科学的合理的根拠に基づいた保存試験等により得られた結果から設定し製造年月日と賞味期限をひとつひとつの袋に印字した「白い恋人」も!