「赤福」vs「白い大阪」

期せずして、北海道みやげの定番「白い恋人」と並び称されることとなった関西みやげの定番「赤福」。いずれも会社をゆるがす不祥事から見事に復活し、売れ行き好調なのは何よりである。
赤福」は、なめらかな漉し餡としっかりした餅のコンビネーションが絶妙。しかし、冷蔵庫で冷やしたほうがより美味しいのと、個別包装をしていないため、職場で配るにはやや難がある。また、ただでさえ重い旅行カバンに入れて持ち帰るにはやや重く、しかもハコを水平に保たないと中身が片寄ってしまうなど、運搬上の問題もある。
そこで慎重なる検討の結果、「赤福」は家庭用みやげとし、職場用みやげには「白い大阪」を購入。そう、あの「白い恋人」を思わせるネーミングで、「恋人」と同様、ホワイトチョコをサクサクした生地のクッキーで成形した洋菓子である。ただし、フラットな「恋人」と異なり、ロール状に成形されている。
こちらは、「赤福」とほぼ同じ値段、個数が倍で個別包装があり、多人数に配りやすい。中身に空洞があり、ハコも紙製で軽い。さらに、内箱にも仕切りがあるためタテでもヨコでも持ち運びOK。ネーミングの話題性とあわせ、まさに出張みやげのツボを心得た、大阪人ならではの商品企画の勝利といえよう。