2019.05.18 SAT 14:00 開演 すみだトリフォニーホール
プログラム
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」op. 9 Berlioz: Le carnaval romain, op. 9: Overture
レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」P. 157 Respighi: Feste Romane (Roman Festivals), P. 157
R. シュトラウス:交響的幻想曲「イタリアより」 op. 16, TrV147 R. Strauss: Aus Italien, op. 16, TrV 147
指揮:カルロ・リッツィ
イタリアの情景を描写した3曲を揃えた超魅力的プログラム。特にイタリア好きの多い日本人には受けること間違いなしと早めにチケットを押さえていたが、ひいき目にみて座席の半分程度が空席..なぜだ?営業担当は不振の原因を分析してほしい。
カルロ・リッツィの指揮は豪快にしてイタリアの風を感じさせる音楽づくりで、1曲目から聴衆の心をガッチリ掴んだ。そして2曲目の「ローマの祭り」でコンサートはすでに最高潮に達した。この難曲をほぼノーミスで演じきった新日本フィルに座席前方のイタリア人?と思しき聴衆からブラボーの賛辞が飛んだ。
個人的にはホルン隊の音量がやや控えめだったのと、主顕祭のトロンボーンがあまり酔っ払ってなかったのが残念といえば残念。かたや大活躍の打楽器群は文句なしの快演。ラチェット、タヴォレッタ、スレイベルなどプログラムに記載の耳慣れない打楽器は、帰宅後にググって判明、納得*1
前半ですでに最高潮に達したコンサートは、20分の休憩*2を挟んでメインのR. シュトラウスに移ってからどこか重く、盛り上がりに欠けたきらいは否めなかった。まじめなドイツ人が旅先で見たイタリアはあまりにも陽気すぎて馴染めなかったのかもしれない*3