リンク元の考察

先月に続いて、この日記のリンク元(検索語句)を考察してみる。このところ、いわゆるひとつのJ-SOX日本版SOX法金融商品取引法のごくごく一部)関係の検索語句が急増。

全社的+内部統制+CLC

CLCとは、「全社的な内部統制」の英語表記(こっちが本家だが)である"company-level controls"の略称。よって、詳しく調べたい人は、"company-level controls"をググってみること。

統制活動に係る責任と説明義務を、リスクが存在する業務単位又は業務プロセスの管理者に適切に帰属させているか。

これは金融庁の実施基準に記載されている「財務報告に係る全社的な内部統制の評価項目の例」の一つである。それほど長い文ではないが、何度読んでもわからない日本語である。COSOかPCAOBか、どこかの翻訳かとも思って探しているが、「原典」は見つかっていない。翻訳でないとしたら、否、仮に翻訳だとしても、もう少しましな日本語にできなかったのか。
「各部門の管理者は、自らが担当する業務におけるリスクを低減するための統制活動を実行し、その内容を説明する責任を負っているか」あたりでどうだろうか。こう書いたところで明確な基準になるわけではないが。見方によってはそうとも言えるし、そうとも言えないし..
同じ文書からの検索語句をもう一つ。

責任の割当てと権限の委任がすべての従業員に対して明確になされているか。

地球上に、そんな会社が一つでも存在していたら、ぜひ一度見てみたい。新しい分野の仕事や解決すべき課題が出てくるたびに、「それは私の仕事ではない」と言い出す人間が続出して、収拾がつかなくなることは間違いない。以上。