金融商品取引法案の国会提出

出る出るといわれてなかなか出なかった証券取引法、略して証取法の改正案の「金融商品取引法」、略して「金取法」じゃなかったいわゆるひとつの「日本版SOX法」の案が、ようやく金融庁から国会に提出された由。
http://www.fsa.go.jp/common/diet/index.html
http://www.fsa.go.jp/common/diet/164/index.html#02
法律案の全文はこちら。
http://www.fsa.go.jp/common/diet/164/02/hou/index.html
内容はともかく、例によってタテ書きスカスカPDF×20ファイルで、総ページ数はなんと982ページ!しかも、各ファイルへのリンクには、ページ範囲しか記載されていないので、何条の条文がどのファイルにあるのかいちいちファイルを開いてみないとわからない。しかも、中身は紙をスキャンしたもので、テキストコピーはおろか、検索することもできない。ちなみに、内部統制がらみ(確認書、内部統制報告書)の条文は、2番目のファイルの38ページ以降(画像上のページ番号は八八以降)にあることが捜索の結果判明したので、ご参考まで。しかも、画像データゆえ1ファイルの容量が1MBを超えていてダウンロードに時間がかかる。しかも(デッカチャンか?)、スキャンがところどころかすれたりナナメっていて、どうにも読みづらい。
こんなお粗末を平気でする役所が「ITへの対応」だの「業務の有効性と効率性」だのを企業に要求するとは、開いた口がふさがらない。何でわざわざ、ワープロソフトで作成した文書をPDFに変換するのに、プリントアウト(しかも982ページ!)してからスキャンしないといけないのか。非効率を通り越して、悪質な嫌がらせか、さもなくばITオンチの所業としか思えないがどうか。時間がなくて手抜きをしたのなら同情の余地もあろう。しかし、逆に膨大な手間ヒマをかけてまで、このような情報処理を行う了見というものが理解できない。ひょっとしてヒマなのだろうか。気付いちゃった気付いちゃったわーいわい。