Q.地球上から二酸化炭素がすべてなくなったら動植物はどうなりますか?

A.二酸化炭素(CO2)が地球上から完全になくなると、動植物には深刻な影響が生じるでしょう。CO2は、光合成において植物が太陽光を利用して酸素と炭水化物を生成する際に必要な成分であり、これによって生態系全体が維持されています。

植物の光合成が妨げられる: 植物は光合成においてCO2を吸収して酸素を放出します。CO2がなくなると、植物は光合成を行うことができなくなり、成長が停滞し、最終的には枯死してしまう可能性があります。

食物連鎖の崩壊: 植物が基本的な食物源となっているため、植物が減少すると、それに依存する動物も影響を受けます。草食動物は食物連鎖の下位に位置し、肉食動物もこれらの動物を摂取しています。植物が減少すると、食物連鎖が崩れ、多くの動物が生存できなくなります。

酸素の増加: 一方で、CO2がなくなると、植物が光合成で酸素を生成しなくなり、結果として酸素の濃度が増加する可能性があります。これは一般的には問題になりませんが、ある程度のバランスが必要です。高濃度の酸素は一部の生物に対して有害である可能性があります。

総じて、CO2が地球上から完全になくなると、地球の生態系は崩壊し、多くの生物が生存できなくなるでしょう。現実的には、極端な状況でない限り、このような事態は発生しないと考えられます。