カーボンオフセット年賀

数年前から年賀状を出すのをやめている。決して手を抜いているのではない。理由は、9.11同時多発テロを契機として全世界的に喪中となったこと、そして地球温暖化防止である。今、これほど大義名分の立つ、年賀状を出さない理由がほかにあるだろうか。
実際、「年賀状」「温暖化防止」でググれば、同様の理由で年賀状やクリスマスカードをやめたという書き込みも散見されるようになった。仲間が増えてうれしい気分である。
そんななか、危機感を募らせた?日本郵政グループは、「カーボンオフセット年賀」なる商品を考案・発売するに至った。

日本郵政グループは、これまでも地域レベルの様々な環境保全活動に取り組んできましたが、このたび「年賀葉書を贈る」という国民行事を通して一人でも多くのお客様に「地球環境問題」や「CO2削減」への知識や関心を深めて頂きたいと考えました。
2008年から京都議定書に定められた第一約束期間がスタートし、日本は「CO2マイナス6%」を実現しなければなりません。そこで私たちは「カーボンオフセット」という考え方に注目しました。この考え方が皆さまにもっと広がり、さらにはお客様一人ひとりがCO2削減プログラムに実際に貢献できるよう、今回「カーボンオフセット年賀(寄附金付お年玉付年賀葉書)」を販売いたします。
http://www.carbonoffset-nenga.jp/carbonoffset.html

カーボンオフセット」とは、「どうしても削減できないCO2については、CO2を吸収する植林やクリーンエネルギー事業に投資することで、排出した温室効果ガスを相殺するというもの」(by首相官邸)である。ここでは「どうしても削減できないCO2」という点が重要であり、「「年賀葉書を贈る」という国民行事」自体を廃止してしまえば、そもそもオフセットする必要がなくなるのである。以上。