ブラジルのぶた汁

手前の豆がフェジョン


日本で知られているブラジル料理といえば、シュラスコやフェジョアーダなどが代表的なところだろうか。フェジョアーダは、豆と豚肉などを塩味で煮込んだもので、ぱらぱらの米に混ぜて食べる。神戸の老舗ブラジル料理*1でも供されてきたが、個人的にこの真っ黒な料理を「ブラジルのぶた汁」と勝手に呼んでいたのを思い出す。
肉中心の印象があるブラジル料理だが、フェジョアーダから肉を抜いた「フェジョン」や、エビや白身魚*2などの魚介類を鍋で煮込み、やはりぱらぱらの米に混ぜて食べる「ムケッカ」などもある。
ブラジルといえばコーヒー。コロンビアなどに比べ苦味が強く、小さなカップで飲むエスプレッソが一般的。コーヒーはもちろん、ずばぬけた農業国であり、果物や野菜も豊富。果物は、マンゴーやパパイヤなどのトロピカル・フルーツがポピュラーで、酸味が少なく、甘く美味。サトウキビからつくる強い酒「ピンガ」をレモンと適量の砂糖で割って飲むカクテル「カイピリーニャ」。野菜では、日本でもおなじみのオクラや、ケールなどもある。
ベロ・オリゾンチのホテルで、朝食メニューにケールとフルーツのミックス・ジュースを見つけた。これぞまさに、「ブラジルの青汁」、である。

*1:コパ・カバーナ ザ カーニバル

*2:「バデージョ」。ポルトガル語でハタを指す