首都圏JR、全面禁煙

JR東日本は1日、首都圏の201駅で喫煙を禁止した。先行した25駅を合わせ、計226駅が禁煙となった。すでに関東の大手私鉄9社は駅構内を禁煙にしていることから、首都圏のほとんどの鉄道駅でたばこが吸えなくなった。
JRによると対象となるのは東京駅を中心に約50キロ圏内にある1都4県の駅。ただ、東京や上野、新宿、大宮駅にある「喫煙ルーム」は残し、駅売店のたばこ販売も続ける。
http://www.asahi.com/national/update/0401/TKY200904010108.html

待望の首都圏JR全面禁煙が実現*1。自宅最寄りの駅が「首都圏外」となったのはご愛嬌だが*2、乗客の一人として、ホームの喫煙スペースがなくなったのは実に快適。特に、停車時間の長いターミナル駅や特急列車等の待ち合わせ駅では、停車中にタバコの煙が車内に充満し、煙がこもったまま発車していたことを考えると、雲泥の差である。
しかし、駅施設内の喫煙ルームが残ってしまったのはきわめて遺憾。東京駅の丸の内地下改札口に近い「動輪の広場」にある喫煙ルーム*3は屋内にあり、利用者が多く自動ドアがほとんど開きっぱなしになっているため、周辺に煙を撒き散らしている。この付近は通勤・通学等で通行人が多く、成田エクスプレスを利用する外国人旅行客も切符の購入などで多く訪れる。世界的に禁煙化の流れが加速化するなか、喫煙大国ニッポンの恥さらしといえよう。
しかも、最近、喫煙ルーム前のみどりの窓口とコンビニが廃止され、みどりの窓口は、改札口横に移転しガラス張りの設えで新装オープンした。さらに有人改札の周囲も他の改札口には見られないガラス張りの構造に改装された。これらの事実は、JR職員ほか駅構内従業員の執務環境および健康に配慮した結果と見るのが妥当であろう。それに異を唱えるつもりはないが、それなら乗客、通行客の環境と健康はどう考えているのか?>JR東日本
一方、エキナカ・ビジネス花盛りの昨今、通行客の多い喫煙ルームは、もし商業施設があれば相当な利益を生む可能性が高い場所にある*4。本来、撤去されてしかるべきであるが、それができないのなら、せめて有料化し、その収益を設備改善*5のために役立てては如何だろうか。*6
もちろん、個人的に、喫煙者には何の恨みもない。ただ、身近な人や尊敬する人が喫煙者であると心配でならない。一人でも多く、一日でも早くタバコをやめてくれることを願わずにはいられない。

*1:JR西も7月から京阪神の全駅禁煙化に踏み切る由。

*2:総武線は千葉駅まで、京葉線蘇我駅までが「首都圏」と認定された。

*3:今日19:30ごろテレビカメラの取材が来ていた。特段利用者が増えたような印象はなかったが..

*4:利益を生むどころか、逆に、施設の設置・維持・保守に経費がかかっている

*5:例えばドアの二重化や排気能力のアップなど

*6:少なくとも、非喫煙者のキップ代からそれらの経費を捻出するのでは公平を欠き、納得できない。