- 作者: 最相葉月
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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絶対音感は、持っていれば便利だが、邪魔になることもある。演奏するにしても、聴くにしても、アマチュアで楽しむ分には必要ないが、音楽で生計を立てていこうとする人にとっては、非常にデリケートな問題となる。
ノンフィクションものだが、長編推理小説のように謎が謎を呼び、夥しい文献や人物にあたった末に、結局謎は謎のまま終了。
感動を与え/与えられる音楽という人間的な営みにおいて、「絶対」といえるものなど絶対にないということか。
三度の和音(例えばドミソのミの音)は低めに。ソロを吹くときはメロディー全体を気持ち高めに。など、昔懐かしいくだりが随所に登場。