EDINETでの推奨端末仕様

ものすごく細かい推奨端末仕様が指定されている金融庁EDINET有価証券報告書等の開示・閲覧システム)の現在の推奨端末仕様を確認してみる。

EDINETでの推奨端末仕様について

1.OS/Webブラウザ 
Windows XP Professional 日本語版 SP2/Internet Explorer 6.0 SP2
Windows 2000 日本語版 SP4/Internet Explorer 6.0 SP1
  (Windows Vista及びInternet Explorer 7.0は現在サポート対象外です。)
Windows 2000 日本語版 は、今後サポート対象から外される予定です。)

2.JVM
Sun VM 5.0 Update 10
  (Microsoft VMのサポートは終了しました)

(以下略)
https://info.edinet.go.jp/Guide/EdiHtml/terminal.html

OSについては、Windows2000がサポート対象外となる予定である旨記載されている。ところが、2007年3月28日付で同庁より発表されている「有価証券報告書等に関する業務の業務・システム最適化計画(PDF:51KB) 」において、EDINETシステム全体を再構築(2008年度本番稼動)するとした上で、次のように記載されている。(ちなみにPDFはやはりコピペ不可である..)

アクセシビリティの改善
開示データをできるだけ多くの国民に利用可能とするため、開示書類利用者が使用するクライアント環境(OS、ブラウザ等)に極力依存しないような方式を採用する。
http://www.fsa.go.jp/common/about/gj-suisin/20060421.html

ということは、あと1年以内に新システムへの移行を予定しているにも関わらず、現在多くの企業等で使用されているWindows2000のサポートを打ち切るつもりなのだろうか。当然、新システム移行まではサポートされるべきものと思うが..

そもそも、国民であれば誰でも見る権利のある情報を単純なHTMLとPDFで見せるためだけのシステムに、OS、ブラウザの制約があること自体がおかしいのである。わざわざシステムを再構築して「極力依存しないような方式を採用」するといっていること自体が奇妙ではないだろうか。