「卓球社長」

卓球社長 (ビッグコミックス)

卓球社長 (ビッグコミックス)

なさそうでなかった、おそらく現存する唯一のビジネス卓球ギャグマンガ*1。スーツ姿の社長がシェイクハンド・グリップのラケットを振る表紙はインパクト大。温泉卓球からスリッパ卓球まで、なぜかいずれも人生の重大事を賭けた真剣勝負になってしまう。「オギムライチロー51%理論」*2など、役に立ちそうで何の役にも立たないネタもおもろい。全6話、単行本1巻で終わってしまったのは残念。
巻末収録の特別読み切り「バンゲームナイト」*3は、タカラトミーの「人生ゲーム」に興じる大人達の哀しい笑いを誘う物語。秀逸な短編である。

*1:文芸作品では清水義範の「ピンポン接待術」がある。

*2:日本卓球界の重鎮にして元世界チャンピオンの荻村伊智朗

*3:「盤ゲーム」=ボードゲームの意か。