紀尾井シンフォニエッタ東京 第64回定期演奏会

紀尾井シンフォニエッタ東京 第64回定期演奏会
指揮&ヴァイオリン:ライナー・ホーネック
オール・シューベルト・プログラム
シューベルト : 歌劇「アルフォンソとエストレッラ」序曲
シューベルト : ヴァイオリンと管弦楽のためのポロネーズ D.580
シューベルト : ロンド D.438
シューベルト : 10月のドイツ舞曲(ウェーベルン編曲オーケストラ版)
−休憩−
シューベルト : 劇音楽「ロザムンデ」D.797より3つの間奏曲
シューベルト交響曲第7番 ロ短調 D.759 「未完成」
http://www.kioi-hall.or.jp/sinfonietta/index.html#080516

名曲、親しみやすい曲を集めたオール・シュベルト・プログラム。
前半は、ホーネックさんの弾き振りによる演奏。指示が少ない分、呼吸、目線、体の動きなどを総動員しながらアンサンブルを合わせる。ときどき乱れそうになっても、奏者が自発的に修正しようとするし、指揮者自身も一緒に演奏するので、むしろオケストラ全体のまとまりがよい。いわゆるフラットな組織、プレイングマネジャーによるリーダーシップの長所である。
後半では指揮に専念。タテの線(アインザッツ)がきちっとそろった演奏はやはり気持ちがいい。中編成とはいえ、さすがに50名以上の規模になると、明確な指揮命令系統が必要になる。