「稼ぐが勝ち」

稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方

稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方

金儲けなんて
カンタンです
社長になって
カネを動かせ!
日本を動かせ!
(オビより)

「人の心はカネで買える」「会社とは人を使うための道具」などの問題発言が物議をかもした、かつてのベストセラー本。今や書店で購入するのは難しいレア本だが、かつてのベストセラーほどカンタンに見つかるブックオフで見つけて購入(税込み105円、しかもオビ付き)。アマゾンでも古本が1円から出品されているが、送料を考えると最寄りのブックオフに行って買うのが最安。
改めて(初めて?)読んでみると、ITを使って古い社会、世代の価値観を破壊しようとの気概に溢れ、共感できる部分も多い。しかし、それがバブリーで安易な金儲けに走ってしまったところがイタかったか。「気合いと根性の営業が全て、会計などは専門家に任せる」という営業至上主義やタテワリの分業論は、どこか高度成長時代の残り香がしないでもない。
私自身、「IT革命」と言われた当時、フラットでオープンな社会や組織を夢見たことを思い出す。迅速な意思決定、時間と空間の効率化、自分のことは自分でする自己責任の原則、公私融合のコミュニティが育む豊かな創造性や人間性..それらは、この10年間にある程度実現したのは事実だが、果たして本質的な変化とまでいえるかどうか。その間自分も年をとり、古い価値観に染まってしまった部分があるかもしれない..