はじめてのクラシック

はじめてのクラシック (講談社現代新書)

はじめてのクラシック (講談社現代新書)

20年近く昔の本だが、オビには「『のだめカンタービレ』でクラシックにハマった人へ」とあり、最近ののだめブームにあやかろうという魂胆がミエミエ。(しかもAmazonの画像もなぜかオビつき..)
内容は、モーツァルトの作品はケッヘル番号を暗記しろとか、オペラは全編通して聴くとよいとか、初心者へのアドバイスとしてはかなり???な記述もあるが、要は知識や世評に振り回されず、自分の好きなように聴けばOKってことで。
あと、SP→LP→CDと音楽の「入れ物」の変化に伴って、クラシック音楽にも流行の変化があるといった分析は、なかなか興味深い。最近の携帯音楽プレーヤの影響など、「続編」を期待したい。むしろ「はじめて」でない人が読むと面白い本かも。