千葉市動物公園新園長に鏑木さん
千葉市動物公園(同市若葉区)は14日、民間から公募していた新園長に、シャープ傘下のパソコン事業子会社、Dynabook(ダイナブック)執行役員の鏑木一誠(かぶらぎ・かずまさ)さん(56)=同市花見川区=が決まったと発表した。年収は約1千万円で、任期は4月1日から3年(最長5年まで延長が可能)。
鏑木さんは昭和37年11月、市川市生まれ。早稲田大第一文学部を卒業後、東芝に入社した。熊谷俊人市長は「動物公園の職員の能力を最大限に引き出しながら、マネジメントしていただくことが重要だ。そうした能力について最も評価が高かった」と話した。
同園は昭和60年にオープンし、年間来園者数は平成3年度の109万人が最多。29年度は61万人に落ち込み、打開策として園長の民間公募を決めた。市によると、昨年12月1日~今年1月15日の公募期間に全国から30~80歳の442人の応募があり、論文や業務経歴などの書類審査で7人(うち1人は辞退)に絞り、面接を経て、鏑木さんに決まったという。
鏑木さんは「民間企業での事業構築や新規事業の創出、新たな顧客開拓などの経験も生かしつつ、感動、癒やしと憩い、そして学びの場としてのさらなる発展に取り組んでいく」とのコメントを発表した。
https://www.sankei.com/region/news/190315/rgn1903150021-n1.html
かつては直立するレッサーパンダの風太くんで一世を風靡した千葉市動物公園。風太君は15歳の今も健在だが、客足は遠のき、園全体がうら寂れた印象は否めない。
5年前には熊谷市長肝いりの「千葉市動物公園リスタート構想」がスタートするも、さしたる成果なく頓挫し、現在に至っている。特に、動物園内ではありえないバーベキュー(かわいい動物を観せたあとに獣肉を食わせるなど言語道断横断歩道)や、「一点豪華主義」のライオン展示(しかもオスだけの2頭展示は謎すぎ)など、首をかしげるような悪手も目に付いた。
新園長の鏑木氏は東芝出身の民間人。件の不祥事で辛酸を舐めたであろう苦労人と拝察する。まずは園の現状をつぶさに観察し、再生のリーダーシップを発揮してほしい。
以下、この動物園に通い続けて四半世紀の一市民として、改革に向けた提言をさせていただく。