東京都知事への提言

東京都のウェブサイト「あなたの声をお寄せください」から、受動喫煙防止条例(骨子案)に対する意見を投稿しました。

東京都受動喫煙防止条例(仮称)骨子案(以下「骨子案」)を拝見しました。小池知事のリーダーシップの下、タバコ業界や飲食店等様々な「抵抗勢力」による反対運動の中、国内では最も厳しい規制内容とされたことに敬意を表します。
骨子案では、屋外の喫煙場所や専用喫煙室の設置を認める「分煙」の考え方が一部採用されています。しかし世界保健機構(WHO)は、分煙では受動喫煙被害の防止は不十分であるとして、日本の厚生労働省に全面禁煙を求めています。屋外の喫煙場所や専用喫煙室を設置することにより受動喫煙被害を完全に防止できるとする科学的根拠がない以上、これらの例外を認めるべきでないと考えます。この点につき、再検討をお願いします。
また、骨子案では「加熱式たばこについては、加熱式たばこによる受動喫煙が人の健康に及ぼす影響に関する科学的知見が明らかになるまでの間、罰則に関する規定は適用しないこととします。」として事実上規制の枠組みから外されています。
しかし、日本でも販売が拡大している代表的加熱式タバコである「IQOS」の製造元フィリップモリス社が所在する米国においては、加熱式タバコの安全性が確認されていないとして、販売そのものが許可されていません。
食品であれ薬品であれ、人体への安全性が明らかでないものは規制されるのが当然であります。
本条例においても、現状において加熱式タバコの安全性が明らかでない以上、罰則適用の対象とすべきであると考えます。この点についても再検討をお願いします。
なお、私は都外に在住しておりますが、平日は都内の企業で勤務しており、また休日には家族や友人らと都内でレジャーや食事を楽しむことも多くあります。東京都が都民の健康を第一として政策を検討・実施することは当然ですが、都内で働く者や来訪者(訪日外国人等)がより健康で快適な生活を送ることができるようにすることで、東京都の都市としての価値がますます高まっていくものと確信します。