「個人情報を含む電子媒体盗難についてのご連絡とお詫び」

本日、郵政公社から「個人情報を含む電子媒体盗難についてのご連絡とお詫び」なる文書が郵送されてきた。

                   平成19年3月
お客様各位
                   日本郵政公社
                   郵便貯金総本部長
                   斎尾親徳
  
  個人情報を含む電子媒体盗難についてのご連絡とお詫び
  
謹啓 時下益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 さて、このたび幣公社におきまして、東京貯金事務センターの職員が車上荒らしの被害にあい、その際、内部規定に反して、振替口座情報等が記録された電子媒体(USBメモリー)を所外に持ち出し、盗難の被害にあう事態が発生しました。
(中略)
 

【お問い合わせ窓口】
 東京貯金事務センター(業務企画課業務品質係)0120−118851
 受付時間:平日の午前9時〜午後5時まで
     :土曜・日曜日の午前9時〜午後5時まで

 
(全文は、下記参照)
http://groups.yahoo.co.jp/group/katukiyo/files/yucho_koijn001.jpg

基本的なビジネス常識として、「時下益々ご清祥」に対しては「お喜び」ではなく「お慶び」と書くのが正しい、ということはさておき。
その次の文章が日本語的に奇妙である。わざわざ時間の順序をひっくり返して、車上荒らし→電子媒体の持ち出し→盗難という書き方になっている。また、「車上荒らし」は、通常窃盗を目的として行われるものであるから、「車上荒らし」と「盗難」を分けて書くのも極めて不自然である。この2つは時間的にも論理的にも一体不可分の事象として表現されるべきである。
したがって、素直に書くならば、「東京貯金事務センターの職員が、内部規定に反して振替口座情報等が記録された電子媒体(USBメモリー)を所外に持ち出し、さらに当該電子媒体を車内に放置した上、車上荒らし・盗難の被害にあう事態が発生しました。」のようになるはずである。それをわざわざ時間順を逆転させた「意図」は何なのか。車上荒らしにさえあわなければ大した問題にはならなかったとでも言いたいのだろうか。しかし、不正に電子媒体を持ち出した上に車内に放置したのであるから、単なる盗難事件では済まされない不祥事である。

私の場合、昨年末にその口座は解約済みである。しかも、このお詫び文書のあて先は、昨年夏に変更する前の住所になっており、盗難にあった媒体に記録されていた個人情報はかなり古いものも含まれていたと推測される。

そもそもの疑問として、
・電子媒体を持ち出した理由、目的は何だったのか?
・その電子媒体には、パスワードがかけられていたのか?
・なぜ、解約された口座情報を削除せず、保存していたのか?
・個人情報を電子媒体にコピーすることは禁止されていなかったのか?
・このお詫び文書の封筒には「料金後納郵便」と印字されているが、郵政公社は自分で自分に郵便代を支払っているのか?
等々、被害者として知りたいことが何も書かれていない。明日にでも、東京貯金事務センター業務企画課業務品質係に電話で問い合わせてみることとしたい。以上。