企業統治・内部統制セミナー(続)

件の企業統治・内部統制セミナーについて、もうひとつ思い出したので備忘録として。セミナー曰く、「内部統制の内容は、企業の特性(業態、規模、戦略等)によって異なる。従ってそれを法律で規定することは妥当でない。各企業ごとに、創意工夫すべきである。」
全くもってご説ごもっとも。しかし、そもそも法律とは、国民(企業を含む)が守るべき最低限のルールである。法律を守った国民は、その限りにおいて免責され、その結果として自由な活動を保証される。これは民主国家としての基本中の基本原則である。全国民共通の法律を守った上で、どのような創意工夫を行うかは、言うまでもなく、各国民、各企業の自由である。そのためにも(それ故にこそ)、法律は、明確で、かつ最低限の基準を示すべきではないのか。刑罰まで課すような厳しい法律ならば、なおさらである。それができないような法律は、社会に無用の不安と混乱をもたらすだけであり、やめてもらいたい。
感想の続きは以上。